熊本大震災の教訓

瓦葺き替え工事始まりました。
 
話は飛びますが、
22日日起きた地震もM7.4と巨大でした。
これからも地震は頻繁に起こりそうな
予感がする今日この頃です。
 
日本列島で何か巨大地震が短いスパンで
起きつつあるので巨大地震発生が
本当にこの地域でも現実味が
増してきています。
 
こちらは重たい泥と瓦が載っているので
地震には良くありませんので
瓦の形をしたガルバリウム鋼板を基材と  
したものに長期間色褪せしない天然石を 
吹き付けているものに葺き替えます。
 
因みに昔の泥付き瓦は50㎏/m2  
こちらは7㎏/m2と1/7の重量です。
 
頭が軽いと地震に耐える確率が高くなります。
 
この前の熊本地震では、
現地を視察された建築構造専門の先生に 
よると、この先生には弊社の建物全般
構造計算をお願いしているのですが、
 
熊本の益城町を
グーグルマップで見てみても本当に
驚きなのですが、、、
 
当たり前ですが、
屋根が重く、窓ばかりで耐えうる壁が
少ない家がまず倒れていて、
新しい家でも倒れている家は
耐力壁がバランス良く配置されていない
家でこうした家は
大きな揺れが何回も起きることで
崩れてしまっているということでした。
 
構造の権威であるその先生は瓦だからって
崩れることはない。瓦だから駄目だと
間違った情報がネット上に出ているから
気を付けてくださいね〜と仕切りに
仰っていましたので誤解がないように敢えて
申し上げておきます。
 
では何がいけないのか、
そうですね、察しの良い方ならわかるはず、
一言で言うと「ぐあんぐあんと揺らさない」
です。
 
地震が来たら揺れることは揺れます。
揺れの具合なんです。
 
どういうことかというと、
振幅の大きい揺れを起こさない。
 
つまり、揺れ幅の大きい揺れを
起こさないということです。
 
これはどんな構造の建物も同じです。
鉄骨でもRCでも、木造でもです。
 
熊本地震では震度7級の地震が立て続けに
2回来ました。これは現行の建築基準法では
想定していなかったのですが、
揺れ幅が大きい揺れに1回は耐えることが
できた家は割と多かったのですが、
2回目を想定していなかった為に、
2回目の大きな揺れで柱と梁の仕口部分や  
筋交い金物部分が破断してしまった為に
倒壊しているということです。   
 
ではどうしたら震度7級の地震に
何回も耐えうる建物を作ることが
出来るかそれは…
 
 
揺れ幅を少なくしてとにかく揺らさない
ことです。この揺らさないとは
ガチガチに堅くすること、
筋交いをバランスよく適切な方向に
入れたり、外壁面に構造用の板を
張ることです。もっと言うとイメージでは
1階、2階部分が一体的に 
ビンビン揺れるというか振れるイメージです。
1階と2階部分が、違う揺れ方をして
しまうと壊れやすくなります。
 
 
例えばこんなケース…
1階部分は大きなLDKで
特に南面が大開口の窓ばかりで
ホントに壁がない間取りで 
この場合、2階は個室で仕切られているケースが
多いのでバランスが悪くなります。
 
つまり1階がふにゃふにゃ
2階がガチガチの場合です。
 
こういう建物は1階と2階の揺れ幅が
違うので1階と2階の継手部分で
崩れ易くなります。
 
よく見る1階が崩れて2階は崩れていない
建物がそれに当たります。
 
そういう意味でもバランスよく耐力壁を
配置することはとても重要なのです。
 
長くなりましたが、結論木造住宅でも
構造計算は必ずしなければいけません。
 
北名古屋市で土地購入を考えて構造計算した家を建てたいものです。